全国バリアフリー旅行情報センター|ユニバーサルツーリズム・プラットフォーム&勉強会|バリアフリー旅行・介護旅行・リハビリ旅行・ユニバーサル旅行推進活動 updated 2017-01-30
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進化するバリアフリー旅行

戦後の我が国では、1950年〜1970年代にかけて高度経済成長を成し遂げ、先進国の仲間入りを果たすことが出来、人々の暮らしも徐々に良くなっていきましたが、まだ生活を楽しむというレジャー文化までは芽生えず、生活の安定を目指す段階に留まっていました。この為に「障害がある人々にとっての観光旅行」は、「措置」に近い「割引」という経済的支援に限定されることが多く、バリアフリー旅行は殆ど実施されていませんでした。1970年〜1990年代にかけては、個人の余暇生活・文化的活動が活発になり始め、公共インフラも充実してきたことで、障害がある人々にとっても旅行環境のバリアフリーも整備されつつありました。しかし、まだこの頃は地域や施設ごとに、バリアフリー化のレベルの差があったために、バリアフリー旅行が実施されるにはまだ難しかったと言えます。一般の人々の生活の中で旅行が認識されるようになったのは、1980年頃でしたが、バリアフリー旅行が首都圏を中心に普及し始めたのは、10年遅れて1990年半ば以降になります。1990年代初期は、バリアフリー旅行に取り組む旅行会社も出始め、1995年の「観光政策審議会答申“すべての人に旅をする権利がある”」と明記されたのをきっかけに大手旅行会社が積極的に取り組むようになり、バリアフリー旅行の一般化実現に向けて大きくバリアフリー旅行環境が発展しました。2000年代に入るとバリアフリー旅行が地方都市にも広がり始め、またバリアフリー旅行の多様化が進み介護旅行やトラベルサポーター等のサービスの充実も図られるようになりました。

1970年以前

1950年の「国鉄(現・JR各社)・身体障害者旅客運賃割引規定・施行」を皮切りに、航空・バス・船舶等の公共交通機関各社が、順次割引運賃を設定したが、これらは、経済的支援として行なわれた「措置」としての意味合いが強く、まだ障害がある人々の「旅の発展」を目的とするものではありませんでした。
 
1949年 【行政】身体障害者福祉法・施行
1950年 【行政】国鉄・身体障害者旅客運賃割引規定・施行
1955年 【道路】音の出る信号機は昭和30年に杉並区東田町で初めて設置
1963年 【一般】名神高速道路開通
1964年 【一般】東海道新幹線開業(東京~新大阪)、海外渡航自由化
1968年 【航空】車いす無料手回品持込可:車いすの無料持込可能
1969年 【一般】東名高速道路全線開通
 

1970年代〜

国営企業を中心に障害者へのサービスが拡充し始め、主に「国鉄が車両にシルバーシート(現・優先席)を指定」「国鉄・新幹線の障害者(車いす)座席、個室の設置」「盲導犬同伴を可能にする道路交通法の改正」があげられる。また、この時期から身障者組織団体等による「バリアフリー旅行環境の情報発信する取組み」が始まりました。
1971年 【鉄道】国鉄が盲導犬の無料同乗認める
1971年 【鉄道】道路交通法の改正 (身体障害者用車いす通行者を歩行者とする)
1973年 【鉄道】国鉄・高齢者及び身体障害者優先席「シルバーシート」を設置
     (現・JR東日本中央線快速・特別快速)
1973年 【鉄道】国鉄上野駅に車いす用個室トイレ設置および改札口拡張
1973年 【鉄道】国鉄高田馬場駅に「点字運賃表」設置
1973年 【鉄道】国鉄の身体障害者対策について鉄道設備の改善(車いす単独の乗車認める等)
1973年 【一般】円、変動為替相場制へ移行、海外渡航者数が年200万人を超える
1975年 【一般】山陽新幹線開業(岡山~博多)(ひかり号に車いす用座席・トイレ設置)
1976年 【道路】視覚障害者用信号機の全国統一化(警察庁)
1978年 【一般】成田空港開業
 

1980年代〜

1981年に国際連合が定めた「国際障害者年」で国内でも多くの関連行事が行なわれノーマライゼーションの啓蒙活動が実施された。今まで国営企業が中心に行なってきたバリアフリー化の取組みが民間企業へも広がっていくようになりました。京都市営地下鉄全駅にエレベーターが設置されたり、京王プラザホテル(東京・新宿)に障害者客室が15室設備されたのは、当時大きなニュースになりました。
1980年 【航空】身体障害者の航空旅客運賃の割引実施
1981年 【鉄道】京都市営地下鉄全駅にエレベーターが設置される
1982年 【一般】東北新幹線開業(大宮~盛岡)、上越新幹線開業(大宮~新潟)
1983年 【一般】東京ディズニーランド開園
1983年 【鉄道】中国自動車道全線開通
1983年 【行政】「公共交通ターミナルにおける身体障害者用施設設備ガイドライン」策定
1983年 【鉄道】国鉄駅の点字ブロック設置義務化
1984年 【情報】全国車いす宿泊ガイド・発行(社団法人全国脊髄損傷者連合会)
1985年 【一般】東北・上越新幹線、上野駅乗入れ
1985年 【一般】視覚障害者誘導用ブロック設置指針・通達
1985年 【鉄道】国鉄「駅階段での車椅子介助は正規の義務」と認める
1986年 【情報】全国社会福祉協議会版「障害者旅行ガイド」発行
1986年 【一般】東北自動車道(浦和~青森)
1986年 【情報】空飛ぶ車いすトラベルサロン発足
1987年 【鉄道】国鉄・分割民営化で各JRへ
1988年 【一般】青函トンネル開通、瀬戸大橋開通
1988年 【宿泊】京王プラザホテル(東京・新宿)障害者用客室を15室整備
 

1990年代〜

1994年に「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(ハートビル法)」の制定がされたのが大きなニュースですが、1995年の「観光政策審議会答申“すべての人に旅をする権利がある。旅には自然の治癒力が備わっており、旅をする自由は、とりわけ障害者や高齢者など行動に不自由な人々にも貴重なものである。”」と明記されたのをきっかけに、首都圏の大手旅行会社や関係機関が積極的に取り組むようになりバリアフリー旅行が大きく発展することになりました。具体的には、旅行会社JTBによる「ルック・車いすで行くアメリカとカナダ」の商品化及び専門デスク開設、株式会社近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム事業部「福祉課(現・バリアフリー旅行センター)」設立、株式会社日本旅行「赤いうさぎ(聴覚障害者)」設立、日本航空プライオリティゲストセンター開設、全日空スカイアシストデスク開設、高速道路・一般道のサービスエリアでのトイレ及び駐車場のバリアフリー化整備、全国旅館生活衛生同業組合連合会「シルバースター登録旅館制度」開始等が、主なトピックスとして挙げられます。
1990年 【海外】障害があるアメリカ人法(ADA)制定(包括的な障害者差別禁止法)
1990年 【行政】「心身障害者・高齢者のための公共交通機関の車両構造に関するモデルデザイン」策定
1990年 【一般】海外渡航者数が年1,000万人を超える
1991年 【一般】WTO(世界観光機構)「90年代における障害がある人々の為の観光機会の創出」採択
1991年 【海外】JTB・海外パッケージ旅行「ルックJTB」の中で「車いすで行くアメリカ」、「車いすで行くカナダ」を企画し発売。(業界初)
1991年 【行政】「鉄道駅におけるエスカレーター整備指針」策定
1991年 【情報】任意団体「もっと優しい旅への勉強会」発足
1991年 【情報】旅行のソフト化をすすめる会「鉄道・宿泊ガイド」発行
1993年 【鉄道】J R等の運賃割引が知的障害者へ適用拡大
1993年 【行政】「鉄道駅におけるエレベーターの整備指針」策定
1994年 【旅行】JTB・全社的にノーマライゼーションを推進するための部署(「ノーマライゼーション推進デスク」)設置
1994年 【航空】日本航空プライオリティゲスト予約センター設置
1994年 【宿泊】全国旅館生活衛生同業組合連合会「シルバースター登録旅館制度」開始
1994年 【行政】「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(ハートビル法)」制定(ホテルの第一号認定は、札幌のアートホテルズ札幌です)
1994年 【行政】「公共交通ターミナルにおける高齢者・障害者等のための施設整備ガイドライン」 策定
1994年 【行政】「みんなが使いやすい空港旅客施設新整備指針(計画ガイドライン)」策定
1994年 【一般】関西国際空港開業
1995年 【行政】観光政策審議会答申「すべての人に旅をする権利がある」と明記
1995年 【行政】障害者対策推進本部「障害者プラン(ノーマライゼーション7ヵ年戦略)」 策定
1995年 【旅行】近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム事業部・福祉課設立(現・クラブツーリズム・バリアフリー旅行センター)
1996年 【航空】全日空、スカイアシストデスク設置
1996年 【旅行】日本旅行業協会(JATA)に障害者旅行部会設置
1997年 【旅行】JTB・宿泊商品「セレクト3000」のパンフレット及びホームページにバリアフリー宿泊情報を掲載。(業界初)
1997年 【旅行】チックトラベルセンター(名古屋)・ハートTOハート部署設立
1997年 【鉄道】阪急電鉄・能勢電鉄・神戸電鉄が「優先座席」の区分を廃止し、全席を優先座席へ
1997年 【情報】車いすで巡る京都観光ガイド「ぬくもり」発行
1997年 【一般】秋田新幹線開業(東京~秋田)、長野新幹線開業(東京~長野)
1998年 【観光】長野県善光寺・国宝本殿に入場の為のスロープを設置
1998年 【情報】草薙威一郎氏「障害を持つ人と行く旅」発行
1998年 【一般】明石海峡大橋開通(神戸~淡路島)
1999年 【旅行】バリアフリー旅行専門会社・ベルテンポトラベルアンドコンサルタンツ設立
1999年 【行政】運輸省「鉄道駅におけるエレベーター及びエスカレーターの整備指針」 策定
1999年 【情報】日本旅行業協会・障害のある人の海外旅行マニュアル「ハートフルツアー・ハンドブック」作成
1999年 【一般】本州四国連絡橋開通(今治~尾道)、山形新幹線開業(山形~新庄)
 

2000年代〜

2000年に「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(交通バリアフリー法)」公布され、各民間企業がバリアフリー化の数値目標を決めて、実現に向けて取り組んだ。超高齢社会の後押しもあり更にバリアフリー化を進めることが出来ました。2002年の身体障害者補助犬法や2003年のハートビル法改正等の行政の取り決めが更に充実し、民間企業を巻き込んだ社会全体の取組みとして「バリアフリー化」が浸透し始めて、一般の人々の意識も変わりつつあります。
2000年 【行政】「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(交通バリアフリー法)」公布
2000年 【行政】介護保険制度スタート
2001年 【情報】日本旅行業協会「バリアフリー旅行ハンドブック」発行
2001年 【行政】「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」策定
2001年 【行政】内閣府がバリアフリー化推進功労者表彰開始(第一回表彰)
2001年 【一般】東京ディズニーシー開園
2002年 【旅行】H.I.S.バリアフリートラベルデスク設立
2002年 【宿泊】京王プラザホテル(東京・新宿)、ユニバーサルルームを35室に拡充
2002年 【行政】身体障害者補助犬法施行
2002年 【行政】「高齢者,身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(ハートビル法)の一部を改正する法律」の成立
2002年 【行政】「旅客施設における音による移動支援方策ガイドライン」策定
2002年 【一般】東北新幹線開業(盛岡~八戸)
2003年 【行政】障害者支援費制度・導入
2003年 【行政】改正ハートビル法が施行され,特定建築物の範囲拡大や,特別特定建築物の一定規模(2000㎡)以上の建築物などでのバリアフリー対応利用円滑化基準適合義務づけ
2004年 【情報】バリアフリー旅行ネットワーク設立(中小旅行業者及び関係機関)
2005年 【行政】国土交通省「ユニバーサルデザイン政策大綱」公表
2006年 【情報】全国車いす宿泊ガイド・インターネット版開設(社団法人全国脊髄損傷者連合会)
2006年 【行政】「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」成立
2008年 【行政】聴覚障害者でも普通自動車の運転免許取得が可能になりました。(ワイドミラー使用)
 

2010年代〜

2012年 【行政】聴覚障害者が運転出来る車両の種類が拡大(平成24年4月1日)普通自動車の他、大型自動二輪、普通自動二輪、小型特殊自動車、原動機付き自転車の免許が取得出来るようになりました。
 
 


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