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ユニバーサルツーリズム関連用語集

全国バリアフリー旅行情報センター
ユニバーサルルーム(読み:ゆにばーさるるーむ、英語:universal room / accessible room)
ユニバーサルルームとは、障がいの有無にかかわらず、あらゆる人が、安全に、利用しやすいように配慮された部屋のことをいいます。具体的には、客室入口やユニットバス入口の段差をなくす、車いすでも移動しやすいように、ベッドや家具類の配置・設計に配慮する、客室内のトイレには手すりや介助等に必要なスペースがある等があります。但し、一般的には、車いす利用者・要介護高齢者とその家族等を対象とした部屋のことをいい、対象者専用にしていたり、対象者が利用しないときには一般に利用できるよう工夫したりしています。(①ホテルの経営面では後者の対応にする施設が増えてきています。また、ウェルカムベビーの宿にも登録をして3世代向けにして稼働率向上を目指しているホテルもあります。➁視覚障がい、聴覚障がい、知的・発達障がい、精神障がい、内部障がいがある方が利用することは、一部を除いて殆どないのが実情です)
 
ユニバーサルルームは、バリアフリールーム barrierfreeroom・アクセッシブルルーム accessibleroom・ハンディキャップルーム handicappedroom等と同様に使用されることが多く、また設備やスペースの基準がないため、利用者の運動機能や介助有無などにより、使い勝手が異なり、予約時に十分な確認が必要になります。

(参考)ユニバーサルデザインの7原則
1.誰にでも公平に利用できること(公平性)
2.使う上で自由度が高いこと(自由性・柔軟性)
3.使い方が簡単ですぐわかること(単純性)
4.必要な情報がすぐに理解できること(わかりやすさ)
5.うっかりミスや危険につながらないデザインであること(安全性)
6.無理な姿勢をとることなく、小さい力でも楽に使用できること(省体力)
7.アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること(スペースの確保)
 

ユニバーサルツーリズム(読み:ゆにばーさるつーりずむ、英語:universal tourism)
ユニバーサルツーリズムとは、すべての人が楽しめるよう作られた旅行、又は旅行形態毎(商品毎)により様々な対象者の要望に応える専用旅行の品揃えのこと。要介護高齢者や障がい者も参加できる旅行のことを「バリアフリー旅行」「介護旅行」と呼ぶが、ユニバーサルツーリズムは、これらの旅行商品も含める。年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが気兼ねなく参加できることを目指している。
 

バリアフリー旅行(読み:ばりあふりーりょこう、英語:barrierfree travel)
バリアフリー旅行とは、要介護(要支援)高齢者や身体障害者を主な対象に、宿泊・交通・手配等のサービス主体により様々なサポート体制がとられた旅行商品を指す。例えば、車いすでの参加者を想定してリフト付きバスや車いす対応客室がある宿泊施設を手配したり、介護・福祉関連の専門資格がある添乗員同行、旅行介助サポーター(有資格者)・手話通訳者(添乗員の場合もある)・補助犬同行受入れなど、障がいに応じた様々な付加サービスがある。国内では、2006年施行のバリアフリー新法(旧ハートビル法)により、公共交通機関や宿泊施設、観光施設等、車いす対応トイレやスロープの設置、目の不自由な方の為の点字表示等、受け入れ態勢が整備されてきた背景もあり、高齢者や障害を持つ方の旅行は年々増加の一途をたどっている。また、2016年4月施行の障害者差別解消法により、更に物理的環境、サービス提供者の人材教育が進み、大手旅行会社を中心に、新たにバリアフリー旅行(ユニバーサルツーリズム)専門のセクションを設けるケースも増えている。1990年代に様々な旅行会社が障がいがある方を対象にした旅行サービスを開始した当時は、「ハートフルツアー」「まいぺーす旅行」「障害者旅行」「アクセッシブルツアー」等、名称が統一されていませんでしたが、1997年に近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム営業本部が、部署名を「福祉課」から「バリアフリー旅行センター」に名称変更したい頃から、バリアフリー旅行という言葉が一般的に使われるようになった
 

リハビリ旅行(読み:りはびりりょこう、英語:rehabilitation travel)
リハビリ旅行とは、“旅るすことを諦めたり、諦めようとしている”または、“いつか、もう一度旅に出かけたい”回復期にある要介護(要支援)高齢者や身体障害者を主な対象者に、介護・医療従事者(理学療法士、作業療法士等)が同行して、旅行に必要なアドバイスや電車の乗り方などをサポートし、バリアフリー旅行や一般のツアーに参加できるように働きかける旅行(おでかけ)活動を指す。活動には「介護・医療従事者と、旅行会社との連携」が必須。医学的リハビリテーションではない。介護旅行(読み:かいごりょこう、英語:care travel)介護旅行とは、要介護高齢者・障がい者が、単独または家族・友人と旅行をする際に、旅行会社等の手配により介護資格を有する者が同行する旅行商品を指す。リハビリ旅行やバリアフリー旅行とは異なり、旅行者本人が主体的に出かけるケースと、家族が連れ出すケースがある。また、団体旅行ではなく個人旅行(旅行、お墓参り、冠婚葬祭、転院等)で出かけることが多い。
 

Mapping Party(読み:まっぴんぐぱーてぃ、英語:mapping party)
徒歩等で街の情報を収集し、インターネット上で自由に編集できる地図「オープンストリートマップ(OpenStreetMap)」に書き込む屋外イベント(移動型)。災害時に使える施設や避難経路、バリアフリー(WheelmappingParty)、観光スポットなど特定のテーマに沿って情報を集め、共同で地図を作成する。2004年に英国で始まり、日本を含む世界各地に広がっている。日本では年に一度、「State of the Map Japan」が開催される。
 
 
 

介護旅行(読み:かいごりょこう)
介護旅行とは、要介護又は要支援高齢者、肢体不自由者、視覚障がい者等で、旅行中に介助が必要な方が、旅行中の介助を専門に行うトラベルサポータにより必要な介助(介護)を得ながら行なう旅行のこと。介助する内容や場所により、自宅や集合場所から同行するトラベルサポーターや、旅先で同行する地域トラベルサポーターの取り組みがある。クラブツーリズム株式会社が、2000年にトラベルサポーター制度を始めたのが最初。現在では、NPOや各種団体にて同様の取り組みが行われている。介助者の旅行代金負担や旅行中の事故などによる損害賠償等が取り組みによって異なるため、予約依頼の前に確認が必要です。
 

トラベルサポーター(読み:とらべるさぽーたー)
トラベルサポーターとは、要介護又は要支援高齢者、肢体不自由者、視覚障がい者等で、旅行中に介助が必要な方に対して、自宅や集合場所から同行するスタッフのことをいう。介護福祉士や介護職初任者研修修了者(旧ホームヘルパー2級)等の身体介助に関わす資格を所持しているものが、旅行中(外出中)の介助のための座学及び実地研修を行ない、一定のスキルを習得している。クラブツーリズム株式会社が、2000年にトラベルサポーター制度を始めたのが最初。現在では、NPOや各種団体にて同様の取り組みが行われている。
 

地域トラベルサポーター(読み:ちいきとらべるさぽーたー)
地域トラベルサポーターとは、要介護又は要支援高齢者、肢体不自由者、視覚障がい者等で、旅行中に介助が必要な方に対して、旅先(宿泊するホテルや到着する空港や駅等)から同行するスタッフのことをいう。介護福祉士や介護職初任者研修修了者(旧ホームヘルパー2級)等の身体介助に関わる資格を所持しているものが、旅行中(外出中)の介助のための座学研修及び実地研修を行ない、一定のスキルを習得する。任意団体ユニバーサルツーリズム・プラットフォーム&勉強会が、各自治体のNPOや介護施設と連携をして「地域トラベルサポーター養成研修」を実施し修了者に資格を与えている。トラベルサポーターと異なり、旅先での解除に限定されるため、介助を依頼する側からすると旅行代金の負担が軽減される。また、地域の人材を活用するため、観光地周辺の自治体の地域振興や介助事業所の新規事業としてこの活動が貢献できる可能性があると考えている。
(活動イメージ:長野県・諏訪観光
 

全国バリアフリー旅行情報センター(読み:ぜんこくばりあふりーりょこうじょうほうせんたー)
車いすユーザー及び要介護高齢者を対象にしたバリアフリー旅行(募集型企画旅行)の企画実施に長年携わってきた旅行会社勤務の伴流高志氏(介護福祉士)が、2021年より、宿泊施設・観光施設・交通機関等の旅行環境におけるバリアフリー情報を配信しているサイト。主に車いす対応客室(バリアフリールームorユニバーサルルームorアクセッシブルルーム等)がある宿泊施設とそのお部屋タイプを紹介。車いすユーザー及び要介護高齢者とその家族が旅行計画をする際に、検索の手間を少しでも軽減し、旅行予約(確定)までの作業タスク(予約のバリア)を減らすことを主な目的としている。